人災絶頂期

絶対三日坊主宣言

心理テスト

二日ごとの好きなもの更新でさえサボるのが私。
せめてこれくらい頑張れ。

心理テスト。人生の中で一度はやったことがあるだろう、自己を知る為の、或いは他人を知る為の、或いは場を盛り上げる為の、採点のいらないテストである。

例えば、ずっと手を挙げていて、それに気付いているのに自分のそばを素通りしたタクシーに、後ろからなんて声をかけるか?という心理テストでは、言った内容が「恋人と別れる時の台詞」だとか。私は「ですよね」、だった。

色を思い浮かべるだけのテストから、具体的に言葉にするテストまで、幅広く人の心を暴く存在である。怖い。

私は心理テストが大好きだ。面白い話ができない人間は心理テストを主催すれば良い。場の空気に困ったら何となく聞いてみるのも良い。こうしてブログのネタにしても良い。あったら何処にでも使える、これさえあれば何もいらない、そう、心理テストならね。という風に、万能ぶりを私たちの人生の中で遺憾無く発揮している。

未知の自分、或いは他人を暴くという感覚も得られる。これはあまり気持ちの良い物ではないが、それでも、知っているのと知らないのとでは、休日寝る前の五分間が少し違うものになるはずだ。自分の中にいる、幼く成長しきれなかった部分を知り、強く自我を持ちすぎた本能を知り、虚しさを知り、また一興を求めて別の心理テストを開く。

心理テストとは、心理学者の生み出した実験用のテストだったとする。それが今や良くできた暇つぶし、娯楽の一つに数えられているが、実際のところ、心理学者はアテにしているのだろうか。子供の絵本の延長線みたいにも感じられるし、心理テストと心理学者の学ぶ所は根本的に違うような気もする。でも、だとしたら心理テストは心理学者によって作られたのだという前提が崩れる。

そもそも、別に心理学者になんか作られていなくて、別の誰かが楽しく作った物なのかもしれない。今回に関しては、全くグーグル先生に聞く気がないので、私にとってはこの真相は楽しい闇の中にある。そのままで良いのだ。
誰が考えたかは重要ではないし、心理テストの信憑性だってどんなにめちゃくちゃでも構わない。それを信じ、それを楽しいと思い、それを必要だと感じ、それで笑える時間が有るのであれば、それだけで、心理テストは存在意義に満ち満ちている。

ところで、私が作った心理テストを一つ。
宜しければ是非試してみてほしい。

貴方は交番の前に立っている。手元には一つ握った財布。これが道の端に落ちていたので、それを警察官に伝えなければならず、貴方は交番に来た次第だ。

選択肢がある。貴方はこの後、どのように行動するか一度考えてから、それに一番近い答えを選んでほしい。

1.迷わず交番の中に入り、落ちていた財布の話をする
2.様々な理由で少し躊躇うが、最終的に交番に入る
3.非常に長く悩んだ結果、交番に入らず別の場所に置く
4.別の人に頼む

さて、この答えからわかるのは、貴方の告白の仕方、或いは恋の仕方である。好きな人ができた時、どのような行動をとるかが、この選択肢で分かってくるだろう。

1を選んだ貴方は、好きだと思ったら強く真っ直ぐ、まずは連絡先を交換するタイプ。さらに行けそうであれば、後日会う目処まで立たせるし、複数回グループ内で会った後、徐々に親密になっていき、何ならむしろ相手から告白されるタイプだ。凄くガンガンいける性格には、貴方が告白しなくたって相手が落ちている可能性が高い。それに貴方は考える。無闇矢鱈に押すだけではなく、攻略しながらの知能戦も視界の範疇だ。それだけ貴方は魅力的である。

2を選んだ貴方は、好きだと思う気持ちは強いが、行動には中々出せないタイプ。あくまで友人、あくまで他人。付かず離れずの一定距離をうまいこと築いておきながら、追う視線だけは外せないのが貴方という人である。残念なことに相手には思いの1割も伝わっていないので、告白をすると、急に何だと思われて失敗することが多い。むしろ、オープンな付き合い方をした特別な感情のない友人の方が恋愛関係に発展しやすいタイプなので、なんというか、無理は禁物である。それでも貴方は魅力的である。

3を選んだ貴方は、重い恋煩いをし過ぎた結果、疲れ果ててしまい、告白はしないタイプ。それでも、貴方の中に燃える炎は通常の人の何倍も大きい。一度着火すると二度とは消えない激しさで、強く、濃く、自分の中のタガを掛け違えながら好きになっていくタイプだ。盲目的かつ執着的な愛の行く先はいつも限って自分ばかりで、相手に届きづらい所がある。そんな思いを抱ける貴方は魅力的である。

4を選んだ貴方は、恋愛だって面倒なこと、と片付けている節があり、告白や恋に発展しづらいタイプ。恋に落ちた音を聞いても、どこか他人事に感じながら我が道を歩き続けてきたため、恋愛がなんなのかもボヤけてしまったのかもしれない。一人で生きていける人生の中で、それでも自分が夢中になってしまうような出会いが何処かに落ちてないかと思うのも事実だろう。私生活の忙しさが勝り、人生の辛さが勝り、恋愛の入る余裕もない貴方かもしれないが、いつかフリーダムになったら遊びの一つや二つも良いかもしれないと思いながらデスクに戻る。そんな貴方は魅力的である。

以上全ての事柄は全くの嘘であり、なんの根拠も試しもない。良ければ、なんの根拠もないという部分まで含めて、仲間内などで遊んでみてほしい。そんな風に使える心理テストの感覚が好きだ。心理テストの話でした。