人災絶頂期

絶対三日坊主宣言

さば

煮ても焼いても食えない物は外郎売がよく並べ立てるが、煮ても焼いても美味いものといえば、無論、鯖だ。

鯖の味噌煮一つ。
飯がなくなる。

鯖の塩焼き一つ。
飯がなくなる。

白米を消費させるためだけに生まれてきたのだろうか?
この魚が、どんな思いを抱いて力強く水をかいてきたかなど知る由もないが、ただ一つ。
美味い事だけはよくわかる。

骨も細かくなく面倒でないし、脂がのった鯖のもつ幸福指数は未知数と言える。魚なのに身がしっかりしているから噛めば噛むほど甘みが出てくるし、何よりヘルシー。

さば、と平仮名にした時の愛おしさもまた豊かだ。さば、という文字面は、何処と無く宙に浮くような雰囲気を持ち、見る人の心を穏やかにさせる効果がある。

さば自体に含まれる栄養素とか効果とかはこの際どうでも良い。さばをどう食べても美味しい魚にしてくれた誰かには、感謝をし続けたい。さばの話でした。